2019/05/23 起業志願向け

社員ドライバーと個人事業主(業務委託)ドライバーの違い

社員ドライバーと個人事業主(業務委託)ドライバーの違い
ドライバーとして企業に属して働いていると、独立について考え始める人も多いのではないでしょうか。 ここでは、社員としてこのまま働くべきか、それとも、業務委託で個人事業主として働くべきかを悩む方のために、 社員ドライバーと個人事業主ドライバーの違いについてご説明したいと思います。
この二つの働き方の違いを知ることで、独立の判断材料にしていただければと思います。


①収入はどう変わる?
個人事業主になる際に最も気になるのが、収入でしょう。独立することでどれくらい稼げるようになるのでしょうか?
個人事業主の平均的な配送単価は1個当たり150円と言われています。これを次の条件で配送したとすると、年間の収入はどうなるか計算してみましょう。

配送単価:150円/個
配送量:100個/日
一月の稼働日:25日
年間経費:100万円

年間経費とは、毎日のガソリン代や配送車のメンテナンス費用などです。詳細については、後に詳しくご説明します。

これらのデータを単純に掛け算すると、
150円×100個×25日×12月―100万円=350万円
となります。
年収350万円では少ないと感じる人もいるかもしれません。
しかし、配送単価を上げたり、一日の配送量を増やしたりすることで、収入アップすることもできます。仕事を選べば配送単価を180円から200円に上げることも可能です。

200円×100個×25日×12月―100万円=500万円
単価が200円になれば、収入は大幅にアップします。 このように、仕事量を増やすよりは、配送単価を上げる方が簡単に収入アップにつながるはずです。

また、仕事量や稼働日を増やしても経費はそれほど増えませんから、経費のことはあまり気にせず収入を上げていきましょう。自分で仕事を取ってくるため、所属する運送会社からのピンハネなどがありませんから、働けば働くほど収入をアップさせることができます。 収入アップは自分の働き次第という点が、個人事業主の最も良い所です。


②仕事を得るためには?
社員ドライバーと個人事業主ドライバーの大きな違いは、仕事を得る手段です。 社員ドライバーは社内で仕事が割り当てられますが、個人事業主は自ら仕事を取りに行かなければなりません。
仕事を得る方法はいくつかありますが、最も効率の良い方法が宅配ドライバーサポート企業と契約を結ぶことです。 配送単価と稼働日を契約時に取り決めることで、継続的に宅配や配送の仕事を請け負うことができます。継続的に仕事をこなしていくことで単価を上げていくことも可能です。
また、仕事に使用する車両のメンテナンス料がお得なパック料金になった、メンテナンスパックなどを用意している会社もあります。
仕事内容や配送単価、バックアップ体制などを比較し、契約する企業を比較するのが良いでしょう。


③必要経費は?
個人事業主になると、仕事に必要な経費が自己負担になります。社員ドライバーなら会社が全て負担してくれましたが、個人企業主の場合はそうはいきません。

最も負担が大きいのが、配送車両のガソリンやメンテナンスにかかる費用です。具体的にどれくらいの費用が掛かるのかを考えてみましょう。
ガソリン代が1ヶ月2万5千円かかるとすると、1年で30万円かかります。
車両保険付帯の自動車保険が24万円、2年に一度の車検が10万円とすると、車検がある年は34万円、車検が無いと24万円です。
ですから、車検がある年は年間64万円、車検がない年は54万円の必要経費が掛かります。
ガソリン代は価格の変動や仕事量によって予想以上に増える可能性もありますから、年間の必要経費は70万円から100万円と見積もっておくと良いでしょう。
このように、個人事業主になるなら、仕事に必要な必要経費を常に頭に入れておく必要があります。


④社会保険は?確定申告は?
個人事業主になると、社会保険料も全て自分で負担しなければなりません。 年金や健康保険についても国民年金や国民健康保険に加入する必要があります。 忘れずにお住いの地方自治体へ出向き、国民年金と国民健康保険に加入するための申請を行いましょう。
また、年度末に行われる、確定申告も自分で行う必要があります。 普段のガソリン代や車検代などの領収書を取っておかなければ、経費を申告することができなくなります。収入に関してもしっかりと帳簿をつけておかなければなりません。
個人事業主になると社会保険や税金の申告なども全て自分で行わなければならないという点も、注意すべきです。


⑤有給休暇は?
仕事をするうえで重要なのが、有給休暇を取れるかどうかということです。 会社に所属している社員ドライバーの場合は、社内で仕事を調整することで有給休暇を取ることが可能です。
しかし、業務委託で仕事を請け負っている場合は、よほどのことが無い限り仕事を休むことができません。 すでに仕事が割り当てられており、休んだ仕事を誰かに肩代わりしてもらえるのでもなければ、休むことは不可能です。 仲間内などで仕事を融通するネットワークができていれば、前もって連絡することで冠婚葬祭などのために休むことはできます。 ただし、もし休めたとしてもその分収入は減るので、有給休暇にはなりません。


⑥まとめ
社員ドライバーと個人事業主ドライバーの違いを見てきましたが、様々な点で大きな違いがあることがわかりました。
社員ドライバーはある程度収入の上限が決まっていますが、個人事業主ドライバーは頑張れば頑張るほど収入を上げることができます。 その反面、経費が自己負担ですし、社会保険や確定申告などを自分で対処しなければならないというデメリットもあります。
これらの比較情報を知ることで、今後の独立への判断に役立ててください。


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